昔、姉が第1子を出産後、私に熱く語ったのです。
「おばけなんかいない。授乳で夜中に起きまくっているけど、丑三つ時でも何でもお化けが出てきたためしがない」
その当時、私は授乳など経験したこともなかったので
「確かに、そうだね」
と、返事もしたけど
自分が出産して、いざ、日中夜問わず授乳したり子どもの世話をしたりしていたら、その言葉の意味がよくわかりました。
新生児子育て中「お化けは出て来ない」
新生児のお世話は結構ハードで
こちらの都合などお構い無しで(当たり前ですけどね)3〜4時間おきに授乳したり泣いたり色々あります。
当然、夜中もあります。
午前1時だろうが午前2時だろうが起きてオムツを替えて授乳せねばなりません。
私は子どもが新生児の時、お乳があまり出なかったので粉ミルクとお乳、両方やってました。
ものすごい精密な体重計を借りて、子どもがお乳を飲む前と飲んだ後の数gの体重の差を測って粉ミルクの量を考えていました。
オムツ変えて → 体重測って → 授乳して → 体重測って → 粉ミルク作って → 哺乳瓶を消毒し → 搾乳して…
眠たい目をこすりながら、一連の作業をする訳ですよ。
そんなときに
お化けが悲しそうな目で立ってこちらを見ていたら…
「手伝って」
「おしりふき取って」
「哺乳瓶に粉ミルク、すり切り、スプーン3杯入れといて」
って、殺気立って言い放つと思います。
あの当時、こっちも必死です。
夜中に子どもが胃腸風邪で布団に吐いた時もコインランドリーへ車を走らせましたが、道の角にお化けなんか立ってませんでした。
立ってても気がつかないぐらい、必死です。
一晩中、お世話で寝れないこともザラにありました。
でも、お化けは出てきませんでした。
兎に角、新生児子育て中の夜中にお化けは出てきませんでした……